結局いちばん多かったのは紹介だった

最初の数本のあと、販路が紹介だけになった話

この記事は、ノルツ株式会社代表・原本が、ウェブ制作で独立した起業初期の実体験をもとに、起業の集客で紹介を増やすにはどうすればいいかをお伝えするものです。交流会・チラシ・広告といろいろな販路を試した末に、なぜ受注の大半が紹介に置き換わっていったのか、その流れと、紹介が回る状態を自分から作るための考え方を、盛らずにお伝えします。

この記事の要点

起業の集客で紹介を増やすには、「増やそう」と力むより先に、目の前の数件に丁寧に価値を届けることが近道です。ノルツ株式会社代表・原本の実体験では、交流会・チラシ・広告で得た最初の数本を過ぎると、受注は自然と紹介中心に移行し、本数で見れば紹介が他のどの販路よりも圧倒的に多くなりました。紹介は狙って量産するものというより、丁寧な仕事の積み重ねの結果として後からついてくるものです。

「集客は最終的に紹介に頼りたい」——起業を考える人や、起業したばかりの人からよく聞く言葉です。ただ、紹介がどのくらいの割合を占めるようになるのか、いつから紹介中心に変わるのかという実感は、実際にやってみないと分かりません。この記事では、ノルツ株式会社代表・原本が、ウェブ制作で独立した起業初期に、交流会・チラシ・広告で得た最初の数本のあと、なぜ受注のほとんどが紹介に置き換わっていったのかを、盛らずにお伝えします。

増えていく名刺の束を輪ゴムで束ねる日本人ビジネスパーソンの手元、試行錯誤の比喩

起業後、なぜ受注の大半が紹介に置き換わっていくのか?

結論から言うと、最初の数本の販路はバラバラでも、そこから先の受注は本数でいえば紹介が圧倒的に多くなるからです。代表・原本ははっきりとこう振り返っています。「最初に本当に数本、売れたなぁ、ぐらいの感じで、その後はもう全部紹介だけで販路を開拓していた」。そして、その後の傾向についてもこう続けます。「本数としては紹介で受けているものの方がはるかに多くなりますので、紹介ベースでやっていくのが一番いいかな」。

交流会・チラシ・広告といった能動的な販路は、あくまで「最初のきっかけ」を作るための手段でした。継続的に案件を生み続けたのは、それらの販路そのものではなく、そこから生まれた関係が次の関係を呼ぶという紹介の連鎖です。起業後しばらく経って「気づいたら紹介ばかりになっていた」という感覚は、特別なことではなく、価値を届けた相手の数が増えるほど自然に起きる現象だと言えます。

紹介中心に移行する前、最初の数本はどこから生まれたのか?

紹介が回り出す前提として、まず紹介の「種」になる最初の数本が必要でした。代表・原本の場合、その数本は交流会・チラシ設置・LPとネット広告など、複数の販路にバラバラに散らばっていました。特に力を入れていたのは交流会で、「交流会にずっと通っていて、いろんな交流会に行って、売ろうと頑張っていたわけですけれども」というほど数を回っています。一方で、「チラシ設置、ちょっと安かったので置いてみたら、そこから売れたり」というように、力を入れていなかった施策からも受注が生まれました。

どの販路で最初の数本が生まれるかは、事前には読み切れません(この最初の数本の内訳については、関連記事「起業初期の販路の実録」で詳しく解説しています)。ここで押さえておきたいのは、紹介という販路は他の販路の代わりに最初から存在するものではなく、他の販路で生まれた数本の実績のうえに、あとから積み上がっていくという順番です。

経営者同士が紹介でつながっていく関係を表す日本人ビジネスパーソンの図解イメージ

紹介は「待つ」ものか、それとも自分から「作る」ものか?

紹介は、待っているだけで自然に増えていくものではなく、目の前の一件に価値を届けた結果として初めて生まれるものです。代表・原本が「紹介ベースでやっていくのが一番いいかな」と語っているのは、紹介を狙って営業活動を組み立てたという意味ではなく、目の前の仕事に丁寧に向き合った結果、振り返ると紹介の本数が一番多くなっていた、という順序であることに注意が必要です。

つまり、紹介を増やす一番の近道は、紹介そのものを増やそうとすることではなく、いま抱えている一件を「この人になら知人を紹介できる」と思ってもらえる仕上がりにすることです。交流会やチラシ、広告で得た最初の数本は、単なる案件ではなく、次の紹介を生むための最初の実績でもあります。ここでの仕事の質と対応の丁寧さが、そのあと紹介がどれだけ回るかを左右します。

紹介が生まれやすくなるために、具体的に何を意識すればいいか?

紹介は運や相性だけで決まるものではなく、目の前の一件への向き合い方である程度は再現性を持たせられます。代表・原本の実体験を踏まえると、意識したいポイントは次の3つに整理できます。

  1. 約束した範囲・納期を守る——紹介は「この人なら安心して任せられる」という信頼が前提になるため、まず基本的な約束を確実に守ることが土台になります。
  2. 相手が説明しやすい言葉で仕事の中身を語れるようにしておく——紹介する側は、自分の知人に対して「どんな仕事をしてくれる人か」を短く説明する必要があります。専門用語ではなく、相手の言葉で伝えやすい形にしておくと、紹介のハードルが下がります。
  3. 仕事が終わったあとの関係を切らない——紹介は納品直後よりも、しばらく時間が経ってから、相手の知人が同じ悩みを持ったタイミングで生まれることが多いものです。納品後も定期的に近況を伝えるなど、思い出してもらえる接点を残しておくことが有効です。

これらは特別な営業テクニックではなく、最初の数本に丁寧に向き合うことの延長線上にあります。紹介を「増やす施策」として別枠で考えるより、目の前の仕事の質を上げることそのものが、紹介を増やす一番の施策だと捉えるほうが実態に近いでしょう。

紹介中心になったあとも、交流会や広告は不要になるのか?

いいえ、不要にはなりません。紹介は最初の数本という土台があって初めて回り始めるものなので、まだその土台がない起業初期には、交流会・チラシ・広告のような能動的な販路が引き続き必要です。代表・原本のケースでも、紹介中心に移行したのは「最初の数本」を経たあとであり、ゼロの状態からいきなり紹介だけで販路が開けたわけではありません。

したがって、起業したばかりで紹介がまだ無い段階であれば、まずは手を出せる販路で最初の数本を取りにいくことが優先です。紹介は、それらの販路を置き換えるものではなく、実績が積み上がった先に比重が移っていく販路だと捉えるほうが実態に近いと言えます。

この紹介中心の流れは、他の起業家にもそのまま当てはまるのか?

ここは慎重に見る必要があります。代表・原本自身、「自分の経験が参考になるかは正直微妙」だと認識しています。紹介がどれだけ回るかは、商材の性質や本人の性格、営業力によっても変わるため、誰にでも同じ割合で紹介が増えるとは限りません。

それでも、「最初の数本は複数の販路からバラバラに生まれ、そこから紹介の比重が増えていく」という順番そのものは、多くの一人起業・フリーランスに共通しやすい流れです。自分の事業にそのまま当てはめるのではなく、一つの実例として、いまどの段階にいるのか(最初の数本を探している段階か、紹介の比重を高める段階か)を確認する材料として使うのが現実的です。

ノルツの起業支援について

ノルツの起業支援では、「最初の数本をどう取るか」という販路づくりの悩みから、紹介が回り始めるまでの信頼づくりまで、代表・原本自身の起業初期の経験をもとに一緒に考えます。紹介が増えない、増やし方が分からないという段階でも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。

まとめ:紹介は狙って増やすより、丁寧な数本の積み重ねで増える

起業後の集客において、紹介はいきなり中心になるわけではありません。代表・原本の実体験では、交流会・チラシ・広告といったバラバラな販路から最初の数本が生まれ、そこを過ぎたあたりから受注は自然と紹介中心に移行し、本数でいえば紹介が圧倒的に多くなりました。紹介を増やしたいなら、紹介そのものを追いかけるのではなく、いま目の前にある一件に丁寧に価値を届けること。それが、結果として紹介が回り出す一番の近道です。

関連記事

起業初期の販路の実録|交流会・チラシ・広告、実際に売れたのはどれか
お金を持つ企業の経営者にアプローチする方法|紹介を軸に考える
信頼される起業家になるための一点|「小さな約束を守る」の積み重ね
提供メニューを1つに絞ると受注機会を逃す|できることの棚卸しで商談を増やす

LINEで無料相談する ご利用の流れを見る

← 集客・信頼の記事一覧へ すべての記事