1000円の交流会から、3万円の場へ

交流会を「ステップアップ」させると、人脈はこう変わる

この記事は、ノルツ株式会社代表・原本が、参加する交流会の「価格帯」をあえて引き上げてみた実体験をもとに書いています。普段1000〜2000円の会に出ていた時期に、思い切って3万〜5万円の場へ足を運んだとき、出会う人も、そこから広がる人脈も変わっていきました。環境を一段上げると、なぜ付き合う人が変わるのか。その理由と、無理なく続けるための考え方をお伝えします。

この記事の要点

参加する交流会の価格帯を一段上げると、出会う人の質が変わり、そこから広がる人脈も変わります。金額の差は、そのまま「そこにいる人たちの立ち位置や視座の差」だからです。普段1000〜2000円の会に出ているなら、思い切って3万〜5万円の場へ。ただし闇雲に高い会へ行くのではなく、参加者や決済権者を見極めて「ここぞ」という場に絞って投資するのが現実的です。

起業して少し経つと、交流会や勉強会に定期的に通うようになる方は多いと思います。私(ノルツ株式会社代表・原本)もそうでした。ただ、ある時期に気づいたことがあります。いつも同じ交流会にばかり行っていると、そこで出会う人も、結果的に付き合う人も、いつの間にか同じような顔ぶれに固定されていく。人脈を広げようと通っているはずなのに、環境そのものは少しも変わっていなかったのです。この記事では、その固定を破るために私が試した「交流会のステップアップ」――参加する場の価格帯を思い切って引き上げてみた体験を、正直にお話しします。

結論を先にお伝えすると、交流会のレベルを一段上げると、出会う人の質が変わり、そこから広がる人脈も変わります。金額の差は、そのまま「そこにいる人たちの立ち位置や視座の差」でもあるからです。目の前の集客に必死だった私にとって、これは人脈の作り方そのものを見直す転機になりました。

交流会の会場で名刺交換をする日本人ビジネスパーソンたち

なぜ同じ交流会に通い続けると、人脈が固定されるのか?

まず、なぜ「交流会のステップアップ」が必要なのかをお話しします。交流会そのものは悪いものではありません。むしろ起業初期には貴重な出会いの場です。ただ、同じ価格帯・同じ層の会にばかり通っていると、出会う人がいつも似た顔ぶれになっていきます。すると、交換する情報も、受ける刺激も、だんだん同じところをぐるぐる回るようになる。居心地はいいのですが、人脈の広がりは止まりやすいのです。

私が通っていたのも、いわゆる誰でも参加しやすい交流会でした。もちろんそこで出会えた大切な人もいます。ただ正直に言えば、「交流会に参加している人」同士でつながり続けている感覚があり、そこから一段外へ抜けられずにいました。人脈を広げているつもりで、実は同じ環境の中で名刺だけが増えていく。この状態を変えたいと思ったのが、行動のきっかけです。

1000円の交流会から、3万円の場へ踏み出す

具体的な数字でお話しします。当時の私が普段出ていたのは、参加費が1000円から2000円くらいの交流会でした。そこから、思い切って3万円から5万円する交流会にも、頑張って足を運んでみることにしたのです。金額だけ見れば十数倍。正直、身の丈に合わない出費でした。それでも、これは「新しい人脈への投資」だと割り切って、えいやと申し込みました。

「普段 1000円、2000円くらいの交流会に出ているなら、3万円とか5万円するような交流会に…行ってみるのもいい」

大切なのは、いきなり最高額の場に飛び込む必要はない、ということです。私の場合も、普段の価格帯から一気に跳ね上げましたが、考え方としては「今の自分より少し上」を意識して段階を上げていくのが現実的です。1000円の次はいきなり3万円でも、まずは5000円、1万円と刻んでもいい。大事なのは、居心地の良い価格帯から意識的に一歩外へ出ることそのものです。

交流会の金額が変わると、出会う人はどう変わるのか?

実際に高い交流会や、大手が集まるセミナー・展示会に行ってみて、はっきり感じたことがあります。そこにいる人たちの話す内容も、見ている時間軸も、普段の場とはまるで違ったのです。目の前の売上の話ではなく、業界全体の動きや、数年先を見据えた話が当たり前に交わされている。金額の差は、そのまま「そこにいる人たちの視座の差」であり、「付き合う相手の質の差」でもありました。

私はこの体験を通じて、人脈は「数」ではなく「どんな環境に身を置くか」で決まるのだと実感しました。同じ時間を使って名刺を配るなら、どの場所で配るかで、その後につながる人の顔ぶれがまったく変わる。安い会で100枚配るより、一段上の場で数人と深く話したほうが、結果的に自分を引き上げてくれる出会いになりやすいのです。環境を変えることは、人脈の「量」ではなく「質」を変える行為だと考えるようになりました。

「たまには…分不相応な場所に行ってみるというのも…面白かった」

もちろん、格上の場に行けば必ず仕事につながる、という単純な話ではありません。その場では場違いに感じることもあります。それでも、そこにいる人たちの基準やものの見方に触れるだけで、自分の「当たり前」が更新されていく。付き合う人が変わると、自分の考え方や行動の基準まで少しずつ引き上げられていくのです。

山頂にはためく旗を見上げる登山者、一段上の場所を目指すイメージ

付き合う人が変わると、自分に何が起きるのか?

環境を変えることの本当の効果は、単に新しい名刺が増えることではありません。付き合う人が変わると、自分自身の基準が変わっていくことにあります。よく「収入は付き合う人の平均になる」と言われますが、これは人脈にもそのまま当てはまります。日頃どんな人と時間を過ごしているかで、自分が「普通」だと思う水準――仕事の進め方、金額感覚、目指す規模――が決まっていくのです。

普段より一段上の場に身を置くと、最初は会話についていくのがやっとかもしれません。私もそうでした。けれど、その居心地の悪さこそが、自分の基準が引き上げられているサインです。低い基準の中に安住していると、成長は止まります。あえて背伸びした環境に身を置き、そこで交わされる会話や価値観に触れ続けることで、自分のものの見方がゆっくりと更新されていく。人脈を変えるとは、突き詰めれば「自分の基準を変える」ことなのだと思います。

無理なく環境を上げていくには、どう考えればいいか?

とはいえ、創業初期に3万〜5万円の交流会に毎回出るのは、資金的にも簡単ではありません。だからこそ、闇雲に高い場へ行けばいいわけではないことも、正直にお伝えしておきます。大切なのは、投資として意味のある場を選ぶことです。参加者の顔ぶれ、決済権を持つ人がいるか、自分が関わりたい相手がいそうか。こうした点を事前に見極めたうえで、「ここぞ」という場に絞って足を運ぶのが現実的です。

私自身も、すべての高額な会に価値があったわけではありません。行ってみて「合わなかった」場もあります。それでも、年に数回でも一段上の環境に身を置く機会を作っておくと、そこで得た出会いや基準が、その後の日々の判断を静かに支えてくれます。毎月の交流会は普段の価格帯で続けつつ、時々、意識して背伸びした場に投資する。この組み合わせが、無理なく人脈を広げていく現実的なやり方だと考えています。

まとめ:交流会を「ステップアップ」させてみる

最後に、この体験からお伝えしたいことを整理します。同じ価格帯・同じ層の交流会にばかり通っていると、人脈は固定され、自分の基準も固定されます。だからこそ、たまには参加する場を意識的にステップアップさせてみてください。普段1000〜2000円の交流会に出ているなら、思い切って3万〜5万円の場へ。大手が集まる展示会やセミナーへ。金額の差は、そのまま出会う人の質の差であり、自分の基準を引き上げてくれる差でもあります。

人脈は、名刺の枚数で決まるものではありません。どんな環境に身を置き、どんな人と時間を過ごすかで決まります。目の前の集客に閉じてしまいそうなときこそ、一歩外の、少し背伸びした場所へ。そこで出会った人たちと、そこで更新された自分の基準は、そのあとの毎日の判断を、静かに、けれど確実に変えていきます。まずは次の一回、いつもより少しだけ「上の場」を選んでみてください。

「次に行くべき場所」を一緒に決めます

交流会のレベルを上げたいと思っても、どの場に、いくらかけて行くべきかは一人だと判断しづらいものです。ノルツの起業支援では、あなたの現在地と目標から、次に足を運ぶべき場所や関わるべき相手を一緒に整理します。人脈づくりに迷ったら、まずは気軽にご相談ください。

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