起業家にPDCAは複雑すぎる

仮説と検証だけを回すシンプル思考法

この記事は、ノルツ株式会社代表・原本が、起業においてPDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)の4サイクルは頭の中できれいに回らないと感じ、「仮説と検証」だけに絞って事業を回している考え方を、実体験としてお伝えするものです。PDCAが複雑でうまく回らないと悩んでいる方へ、もっとシンプルに事業を前に進めるための一次情報をお届けします。

この記事の要点

起業家にとって、PDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)の4サイクルは複雑すぎて頭の中できれいに回りません。ノルツ株式会社代表・原本は、体感的に「仮説と検証」の2つだけで事業を回しています。仮説を立て、マーケットのデータで検証し、ダメならまた仮説を立てて検証する——これをひたすら繰り返すだけです。ポイントは、一番最初の仮説だけはしっかり考え、その後は走りながら仮説検証を続けること。「考える」と「動く」を同時に回すのが、起業初期のシンプルな思考法です。

「PDCAを回しましょう」とはよく言われますが、いざ起業して一人で事業を動かしてみると、4つのサイクルが頭の中できれいに回らない——そう感じている人は少なくないはずです。この記事では、ノルツ株式会社代表・原本が、ウェブ制作で独立してからたどり着いた「仮説と検証だけで回す」というシンプルな考え方を、実体験としてお伝えします。フレームワークを完璧に埋めることよりも、まず仮説を立てて動き、データで検証してまた仮説を立て直す。この繰り返しこそが、一人で走る起業家に合っている、という話です。

起業家にPDCAは複雑すぎるのか?

起業家にとって、PDCAは複雑すぎて頭の中でうまく回らないことがあります。代表・原本自身、プラン・ドゥ・チェック・アクションという4つのサイクルを頭の中できれいに回そうとすると、どこかで詰まってしまうと感じてきました。本人の言葉では「PDCAのサイクルってありますよね。プラン、ドゥ、チェック、アクションですよね。の話なんですけれども、私は体感的にはなんですけれども、仮説と検証だけだと思っています」というものです。

PDCA自体が悪い枠組みだという話ではありません。計画・実行・評価・改善という流れは、組織で決まった業務を継続的に改善していくには理にかなっています。ただ、一人で起業して、しかも事業そのものがまだ固まっていない段階では、4つの箱を順番に埋めていく余裕がありません。代表・原本は「4つサイクルがあると、頭の中できれいに回らないところが、これは個人の能力の問題かもしれないんですけれども、ちょっとありまして」と、あくまで自分の体感として正直に語っています。大事なのは、フレームワークの数を減らしてでも、手が止まらずに前へ進める形にすることです。

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「仮説と検証だけ」で回すとは、具体的にどうするのか?

「仮説と検証だけ」で回すとは、仮説を立てて動き、その結果をデータで確かめ、ダメならまた新しい仮説を立てて確かめる——このシンプルな往復をひたすら繰り返すことです。代表・原本の実際のやり方は、「私は仮説立てて検証、マーケットデータで検証して、またダメだったら仮説立てて検証して、これをひたすら繰り返せばいいんじゃないかな」というものでした。4つの工程を意識するのではなく、「立てる」と「確かめる」の2つに絞るのがポイントです。

手順にすると、次のようになります。

  1. 売れるかどうかの仮説を立てる(例:この価格・この相手なら受注できるはずだ)
  2. 実際に動いて、マーケットの反応というデータで検証する(問い合わせ・成約・断られ方を見る)
  3. ダメだった部分を踏まえて、新しい仮説を立て直す
  4. また動いて検証する——これを繰り返す

やっていることはPDCAと大きく変わらないように見えますが、頭の中で意識する箱が2つになるだけで、格段に回しやすくなります。起業初期は「正解が事前に分からない」のが前提なので、完璧な計画を立てることよりも、仮説を早く検証にかけて次の仮説へつなぐスピードのほうが効いてきます。

PDCAと「仮説・検証」は何が違うのか?

両者の一番の違いは、頭の中で管理する工程の数です。PDCAは4つ、仮説・検証は2つ。起業初期の一人の頭で回すなら、工程が少ないほうが止まりにくい、というのが代表・原本の実感です。以下に、両者の違いを整理します。

観点PDCA(4サイクル)仮説と検証(2サイクル)
工程の数プラン・ドゥ・チェック・アクションの4つ仮説を立てる・検証するの2つ
向いている場面業務や手順が決まっていて、継続的に改善する場面事業自体が固まっておらず、正解を探っている起業初期
回すときの負荷頭の中で4つの箱を順に埋める必要がある「立てて確かめる」の往復だけで済む
止まりやすさ工程が多く、どこかで詰まりやすい工程が少なく、手が止まりにくい

誤解してほしくないのは、これは「PDCAは使えない」という主張ではないということです。代表・原本も「これは個人の能力の問題かもしれない」と前置きしたうえで、あくまで自分の頭で回しやすいのは仮説と検証だった、と語っています。フレームワークは目的ではなく道具です。自分が一番手を止めずに回せる形を選ぶこと自体が、起業初期には合理的な判断になります。

最初の仮説はどこまで考えるべきか?

最初の仮説だけは、時間をかけてしっかり考えるべきです。その後の仮説は走りながら立て直せばよいのですが、スタート地点となる一つ目の仮説が浅いと、検証しても学びが得られにくくなります。代表・原本ははっきりと、「一番最初の仮説は、すごいしっかり考えたほうがいいと思うんですけれども、その後は走りながら、仮説検証、仮説検証をずっと考えながら走っていく」と語っています。

なぜ最初だけ重いのかというと、事業内容を「1時間で終わるようなテンプレート」でささっと決めてしまうのは危険だからです。代表・原本は、本来の事業開発では、サービス内容を決めた後にマーケットリサーチ・ユーザーインタビュー・小さなテストマーケティングを重ねてから世に出す、という順序を踏むと指摘します。それに比べて、フレームワークの穴を埋めただけで「これで大丈夫」と決めてしまうのは、検討が浅すぎるという問題意識です。本人の言葉では「フレームワークの内容を埋めてから大丈夫ということは、絶対ありませんので、内容を埋めて大丈夫なんじゃなくて、本当にそれが売れるのかどうかというのを、本当に深いところまで、しっかり検討していく」ことが必要だとしています。最初の仮説は、この「本当に売れるのか」を深く掘ったうえで立てる、というのが要点です。

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なぜ「考えて動く」を同時にやる必要があるのか?

起業では、考えることと動くことを同時に回さないと、いつまでも前に進めないからです。最初の仮説を深く考えることは大事ですが、考え続けているだけでは永遠に起業できません。代表・原本は「すぐに動くのも大事です、起業においては。ずっと考えていて、考え続けていたらずっと起業できませんので、ささっと決めるのもある意味大事だったりするんです」と語っています。深く考えることと、素早く動くこと。この一見矛盾する二つを、同時に回す必要があるということです。

その解決策が、「考えて動きながら、また考える」というサイクルです。本人の言葉では「動くと考えるを同時に行っていくような、そういうサイクルが起業したときって必要になる」。つまり、完璧な計画ができるまで動かないのでも、何も考えずにとにかく動くのでもなく、仮説を立てて動き、動いた結果を見てまた考える、という往復を止めないことが起業初期には効きます。仮説と検証だけに絞るのは、この「考えながら動く」を最も軽く回すための形でもあるわけです。

ノルツの起業支援について

ノルツの起業支援では、「事業をどう決め、どう検証しながら進めればいいか分からない」という段階から、代表・原本自身が起業初期にたどり着いた仮説検証の考え方をもとに一緒に整理します。フレームワークをきれいに埋めることよりも、まず仮説を立てて動き、反応を見て次の一手を決める。その最初の仮説づくりから、走りながらの検証まで壁打ち相手が必要な方は、お気軽にご相談ください。

起業でPDCAがうまく回らないと感じたら、何をすればいいか?

PDCAがうまく回らないと感じたら、無理に4サイクルを続けようとせず、「仮説」と「検証」の2つだけに絞ってみるのが有効です。まず、いま自分が検証したい問いを一つに定め、それに対する仮説を立てます。次に、実際に動いてマーケットの反応というデータを集め、仮説が当たっていたかを確かめる。ダメなら、どこがズレていたかを踏まえて仮説を立て直し、また動く。これを繰り返すだけで、事業は前に進みます。

そのうえで、意識したいのは二点です。一つは、最初の仮説だけは「本当に売れるのか」を深く掘って立てること。もう一つは、考え込んで止まらないよう、早めに動いて検証にかけることです。代表・原本の考え方も、あくまで自分の体感に基づく一つの型であり、万人に当てはまる正解ではありません。PDCAが合う人はPDCAで構いませんが、「4つの箱が頭の中で回らない」と感じているなら、仮説と検証の2つに減らすだけで、ぐっと動きやすくなるはずです。

まとめ:起業家は「仮説と検証」だけに絞ると回しやすい

起業家にとってPDCAの4サイクルは複雑すぎて、頭の中できれいに回らないことがあります。ノルツ株式会社代表・原本は、体感的に「仮説と検証」の2つだけで事業を回してきました。仮説を立て、マーケットのデータで検証し、ダメならまた仮説を立てて検証する——この往復をひたすら繰り返すだけです。ポイントは、一番最初の仮説だけは「本当に売れるのか」を深く掘ってしっかり立て、その後は走りながら仮説検証を続けること。そして、考え続けて止まらないように「考える」と「動く」を同時に回すことです。もしPDCAがうまく回らないと感じているなら、工程を2つに減らすこの形を、一つの選択肢として試してみてください。

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